私が所属している会社では数年前から「ストレスチェック診断」というオンライン診断を受けられるようになりました。
その背景として労働者が50名以上の全事業所に、1年に1回のストレスチェックの実施が義務化されたことがあります。
厚生労働省の調査によると、うつ病・統合失調症・不安障害などになられた方が増加しています。
その結果、会社を休職したり退職したりする方が増えている背景があります。
そこで今需要が急拡大しているのが「メンタルヘルス・マネジメントの資格」。
メンタルヘルスに関する検定試験に合格することで、働く人のうつ病や強迫性障害などの心の不調を未然に防止しやすくなるアプローチができ、注目を集めている資格です。
今回はメンタルヘルス・マネジメントの資格の難易度や、合格に必要な勉強時間まで分かりやすく説明します。
メンタルヘルス・マネジメントとは?
メンタルヘルス・マネジメントとは、働く人のメンタルがマイナス方向に進まないよう職場環境の改善やストレス緩和をするなど、心の健康面におけるサポートを重要視することです。
厚生労働省は2010年、「職場における心の健康づくり」の指針を公表したことで、「メンタルヘルス・マネジメント」への注目度が高まってきました。
企業がメンタルヘルス・マネジメントに注目する背景の一つに、労働者の生産性の向上やメンタルのケアがあります。
ストレス社会と言われる昨今、職場での人間関係やストレスは退職の要因にもなります。なので、企業も人材を囲い込むのに必死なのです。
働くビジネスパーソンのストレス度合いのリアル…
ビジネスパーソンのストレス傾向を調査したデータによると、心身の疲労を感じる人は7割以上と言われています。
つまり、10人のうち7人は何かしらのストレスを抱えている計算になります。
その中でウエイトが大きいのが「人間関係の悩み」。ストレスを抱えている人の中で4人に1人が人間関係で悩んでいる計算になります。
また、パワハラや上司と部下の相性などストレスの要因は多岐にわたります。
メンタルヘルス・マネジメント資格って?
そんなストレス社会の昨今、企業が求めているのが、メンタルヘルス・マネジメント検定に合格し、資格を持った人。
メンタルヘルス知識を体系的に学ぶことで、よりメンタルヘルス・マネジメントについて正しい対処ができるようになり、会社の離職率の低下、従業員のモチベーションアップ、健康経営など、企業の生産性のアップやより良い人材のリクルートにも効果的になります。
メンタルヘルス・マネジメントの資格を取得する際に必要になるのが、検定に合格をすること。
資格を取ることで、「専門家」という権威ができ、相談者さんも安心して胸の内を開けられるでしょう。
メンタルヘルス・マネジメント資格を取得した後の仕事内容
メンタルヘルス・マネジメント資格を取得した後は、これといった仕事に就けるわけではありません。
ですが、メンタルヘルス・マネジメント資格は、今後のキャリアアップに効果的です。
取得後のキャリアとして、法的知識やヒューマンスキルを身につけたい事務職、従業員をサポートする管理職やマネージャーなど、バックオフィスでのキャリアアップに効果的です。
特に人気の事務職に転職するとき「メンタルヘルス・マネジメント資格」があると、狭き登竜門を抜けやすくなり、採用にも圧倒的に有利です。
メンタルヘルス・マネジメント資格を取得した後の給与
残念ながら、メンタルヘルス・マネジメント資格を取得した後の給与は一気に上がるといったことはありません。
ですが、あなた自身のメンタルをケアできたり、社内の働きやすい環境づくり、はたまた業績アップに貢献できるなど、多くの人に良い影響を与え感謝されます。あなたの人事評価は間違いなく上がるでしょう。
つまり、昇給も期待でき、転職した時に年収交渉もやりやすくなります。
また、法律の改訂により、「メンタルヘルス・マネジメント資格」の価値は上がっているので、資格があるだけであなたの市場価値も上がること間違いありません。
メンタルヘルス・マネジメント資格の難易度や勉強時間は?
メンタルヘルス・マネジメントの資格は3段階に分けてレベル分けされています。
Ⅲ種(セルフケアコース)
3つのコースの中で一番取得しやすいのがⅢ種のセルフケアコースです。
自分自身のストレスのケアを行えるようになることを目的としているため3つの中でしたら一番優しいコースです。平均で86%の合格率となっています。
個人差はありますが、30時間の学習時間で合格できるといわれています。
Ⅱ種(ラインケアコース)
3つのコースの中で最も受験者が多いコースです。
ラインケアコースとは、他社のケアに関する問題が出されます。
このラインケアコースの内容は主に職場で活かされるものが多く、管理者が部下のマネジメントをするときに身につけておきたい知識になります。
合格率は56%。必要学習時間は50時間が平均です。
Ⅰ種(マスターコース)
Ⅰ種(マスターコース)の内容としては、自分・部下のことだけでなく、組織全体のメンタルヘルス対策を行うことができるスキルです。
なのでマネジメントをする管理職や、人事部など多くの人を見るポジションの方に人気のコースです。
合格率は21.3%。必要学習時間の平均は120時間です。
マスターコースの合格率が低い一つの要因に論述問題があります。そのためカリキュラムにそった講座で学習するのが効果的です。
メンタルヘルス・マネジメント資格おすすめの講座
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まとめ
メンタルヘルス・マネジメントの知識を身につけることで、ストレスへの対処方法など、学習を重ねることで自己のメンタルヘルス対策にも役立ちます。
また、誰かの悩みを解決できたり、組織を強くするのに必要不可欠な資格です。
あなたの合格への道を心よりお祈りしています。