「自身のスキルアップや転職のために勉強をしようと思っている!」
「せっかく勉強するなら仕事で活かせる資格を取りたい」
そのような思いから、資格や検定を受けられる方は少なくないと思います。
その一方で「資格と検定って何が違うの?」
そう疑問に感じた方ものために、今回の記事では、資格と検定の違いについて徹底解説します。
社会人の平均学習時間は1日に6分
あなたは、社会人が1日にどれくらいの時間を自己学習に使っているかご存知ですか?
ここで言う自己学習とは、自分の意志で学ぶ受動的な学習のことを指します。
総務省統計局の「平成 28年社会生活基本調査」によると、社会人が「学習・自己啓発・訓練」に充てる時間は1日当たり平均6分間、といわれています。
そんな中で資格取得に向けて自己研鑽されることは、非常に素晴らしいことです。
資格と検定の違い
あなたの努力を証明するものに「資格」と「検定」があります。
意味は似ていますがそれぞれ定義が異なるので詳しく説明しますね。
資格とは?
「資格」は、従事することが認められているか、否かを示すものです。
資格を取得していればOKで、取得していなければNGとなります。
資格がないとできない車の運転などがわかりやすい例です。
検定とは?
「検定」とは専門的な知識や技能レベルが認定されます。
資格よりは効力が低く、「自身の能力の証明資格」として検定が使われます。
資格の種類
資格は大きく分けると、国家資格・公的資格・民間資格の3つに分けられます。
資格名 | 難易度 | 認定元 |
---|---|---|
国家資格 | 高 | 国 |
公的資格 | 中~高 | 管轄の官庁、大臣、日本商工会議所 |
民間資格 | 低~高 | 民間団体、企業、学校 |
国家資格とは
国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。
法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高いと定義されています。
また国家資格の中でも、2つに別れております。
弁護士、医師、看護師、建築士、土木施工管理技師、美容師、教員免許など、その資格を取得しなければ業務を行えない業務独占資格。
そして、専門的な技能を持っていることを証明し、社会的に「その道のプロ」として認められる保育士や介護福祉士、精神保健福祉士、キャリアコンサルタント、栄養士、中小企業診断士などが含まれる名称独占資格があります。
公的資格とは
知名度や信頼度が高い資格として知られる公的資格は、国家資格と民間資格の中間に位置付けられる資格です。
民間団体や公益法人が実施し文部科学省や経済産業省などの官庁や大臣が認定する資格として認知されています。
登録販売者、簿記検定、ケアマネジャー、介護職員初任者研修、実務者研修などが代表的な公的資格です。
民間資格とは
民間資格は団体や企業が独自の審査基準を設けて試験を行って認定する資格です。
温泉ソムリエ、きき酒師、ゲートボール審査員、コーヒー&ティーアドバイザー、サーフィン海上安全指導員、ソムリエなどが民間資格に当てはまります。
まとめると、
国が認めたものが「国家資格」
各省庁が認めたものが「公的資格」
民間企業が独自でまとめたものが「民間資格」
といわれており、どこが認定しているかによって異なってきます。
そして資格は無いとできない業務もあります。
検定とは?
その一方で検定とは、あくまで知識や知恵の目安です。
定めた基準において検査を実施し、合否もしくは理解度を点数化するというものです。
一般的に広く認識されているのが、資格検定等が分かりやすいことでしょう。
例えば英検や漢字検定、日商簿記検定、ビジネス文章検定がなどが有名です。
検定を取得するメリットとは?
検定を取得する理由として、
というメリットがあります。
また、公的資格・民間資格・国家資格と比較しても難易度も低いので、まずは学習する環境を身につけたいという方にとってもおすすめです。
資格や検定が与える印象
就職や転職活動をするとき、資格や検定の記載があると人事評価の1つのポイントになります。
書類審査に直接影響するとは言い難いですが、仕事に対する意識の高さを印象付けることができたり、名刺に記載するだけで会話が弾んだりあなたのブランディングにも影響します。
また、資格や検定を受けるために学習する時間が身に付くため、必然的に学習時間を確保できるようになります。
まとめ
知識や知恵の目安が「検定」に対して、無いと業務ができないものが「資格」とお伝えしました。
先程のデータにもありますように、多くの社会人の勉強時間が1日6分に対し、自己研鑽されることは周りの方とも差別化になります。
あなたの資格や検定の合格をお祈りしています。