「衣食住」という言葉があるように暮らしに身近な住宅。
これからも無くならないジャンルのため、不動産業界に興味をお持ちの方も多いと思います。
そこで、今回の記事では不動産の資格についてご紹介いたします。
この記事を読むことで、不動産の資格の難易度や種類が一覧で分かります。
不動産資格を取得するメリット
収入アップにつながる
資格があると資格手当など収入アップにつながります。
中でも重宝されるのが宅建の仕事。
不動産取引では、売買や賃貸借契約の際に、重要事項の説明が行われます。
この説明は宅建士のだけしかできないので宅建士がいなければ不動産会社は成り立ちません。
ですので、会社によっては宅建の資格を取得した方に手当を支給したり優遇する傾向が強くあります。
そして独占業務を担当できるようになると、結果として収入アップやキャリアアップにもつながる可能性があるのです。
就職や、転職などでのキャリアアップに有利
資格がある=あなたの価値を認められている社会的証明になります。
そのため、同じ不動産業界内で就職するにしても資格があるとキャリア形成に有利です。
年収の交渉もしやすくなるだけでなく、選択肢も広がり良いご縁と巡りあえる可能性が高まります。
女性の再就職に役立つ
女性の場合、結婚や出産などのライフイベントによって生活環境が変わりやすい傾向があります。
特に、結婚や出産を機に退職された場合ブランクがあるので、再就職にハードルを感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時、不動産業界の資格を持っていたら、再度同じ業界で自信を持って仕事を探せたり、育児の条件にあった仕事に出会える可能性が広がります。
また、資格を取得することは不動産に限らず「手に職をつけること」。
なので、男性と比べてイベントが多い女性にとって資格は人生のあらゆるシーンで活躍できる武器になります。
ご自身のライフスタイルに役立つ
これは不動産業界で働いている方の特権になりますが、私たちの生活にとって住宅は切っても切れない大切なもの。
そのため不動産の資格や知識があれば良い物件の見極めができます。
生活費の中でも大きなウエイトを占めている住宅。
知識を活用して優良な物件を紹介してもらったり、退去時のトラブルを避けられたりするので、自分の身を守ることにもつながります。
一度取得したら一生使える(更新あり)
不動産の資格の中でも国家資格である宅建士は一度取得してしまえば生涯有効な資格です。
合格後は登録実務講習を修了するか、実務経験を2年以上積んでいれば宅建士として登録することができます。
有効期限は5年と定められていますが、アップデートすることで一生使える心強い味方になります。
資格するだけで手当がもらえるなど、不動産業界で働かれるのであれば早い時期に取得して損はないといえるでしょう。
不動産 難易度別資格
不動産の資格は先ほど申し上げた宅建士の他にも不動産鑑定士、マンション管理士など、様々な資格があります。
ここでは不動産に関する資格の難易度をご紹介いたします。
資格名 | 種別 | 難易度 |
---|---|---|
不動産鑑定士 | 国家資格 | ★★★★★ |
マンション管理士 | 国家資格 | ★★★★ |
宅地建物取引士 | 国家資格 | ★★★★ |
建築士(1級・2級) | 国家資格 | ★★★★ |
管理業務主任者 | 国家資格 | ★★★ |
賃貸不動産経営管理士 | 民間資格 | ★★ |
国家資格の方が民間資格と比べ難易度が高くなる傾向にあります。
では、それぞれの資格の内容について詳しく見て行きましょう。
不動産鑑定士
不動産鑑定士とは、「不動産の適正な価値を鑑定するプロフェッショナル」のことです。
依頼人からの「土地を売りたい・貸したい・贈与したい」などの要望に応じて、土地や建物の価値を判定したり、「土地の有効な使い方」についてコンサルティングを行うお仕事です。
宅建士との相性が良いため、不動産業界の中で人気の資格となっています。
合格まで2,000時間とも5.000時間です。
マンション管理士
マンション管理士とは、マンション管理の専門家で、主にコンサルティング業務を行う仕事です。
業務内容は、マンションの維持や管理に関する提案や指導、大規模改修工事の計画立案などです。
また、合格率の平均が9%など難易度の高い資格とも言われています。
600時間(約1年間)学習をしたら合格できる試験とも言われています
宅地建物取引士
宅建士とは、お客様が知っておくべき事項(重要事項)を説明するお仕事のことを指します。
具体的には、契約締結前に行う重要事項の説明。重要事項説明書面(35条書面)への記名押印、契約内容を記した書面(37条書面)への記名押印など、宅建士にしかできないお仕事も多くあるため、不動産業界で重宝される資格の一つです。
初めて宅建を勉強される方は年間500時間の学習が必要と言われています。
建築士
建築士とは、学校や病院、劇場、デパート、ビルなど、さまざまな建物を、その用途に応じて、設計図をつくり、その設計図をもとに、建築現場で実際の作業員を指揮・監督するお仕事です。
建物全般を扱うため、学習範囲は広く初学者の場合1000~1500時間といわれています。
1年間の学習で試験に臨む場合、最低でも毎日3時間の勉強が必要です。
管理業務主任者
管理業務主任者とは、マンション管理業者が管理組合等に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行う際に必要な国家資格者のことです。
300時間程度の勉強が必要 と言われています。
賃貸不動産経営管理士
民間資格である賃貸不動産経営管理士は、主に賃貸アパートやマンションなど賃貸住宅の管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家」であることを認められた者に与えられる資格です。
仕事内容は管理業務受託契約の締結、入居者間のトラブル対応、原状回復工事、賃料等の収納管理、入居者募集に関する業務、コンサルティングなど多岐に渡ります。
合格するのに必要な勉強時間は、 100~150時間 といわれています。
まとめ
不動産業界で働いている方や、不動産に興味のある方におすすめの不動産資格。
取得して損はない資格ばかりですので、あなたのキャリア形成にお役立ていただけると幸いです。